Official Staff
大矢アキオのアウトモービレ! カンタービレ! —伊仏を中心に路上クルマ風景をつれづれなるままに— 第31回スターターモーターをブン投げろ!これがイタリアン版ルノー4祭だ
文 大矢アキオ Akio Lorenzo OYA
写真 大矢麻里 Mari OYA/Akio Lorenzo OYA
アイルランド組み立て仕様も
本欄第19回に登場したイタリア中部ポッジボンシのフランス車専門パーツショップ「デ・マルコ・パーツ」の店主、マッシモ・デ・マルコさんから「今年もやるから、遊びにおいでよ」と誘いがあった。
「今年も」とは、ルノー4(キャトル。イタリア語ではクアトロ)のミーティングである。正式名称は「イタリアン・ルノー4フェスティバル」という。
第1回は2021年9月、ルノー4誕生60周年に合わせて催され、65名のファンが参集した。
第2回である今回もマッシモさんが...
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咲く、ヨーロッパの花。ミラフィオーリ in 愛知のモリコロパーク
さいた さいた ヨーロッパの花が
ならんだ ならんだ 赤、白、黄色
どの花みても きれいだな
まさにチューリップの歌を口ずさんでしまいたくなる光景。
「ミラフィオーリ」芝生に咲き誇る可憐なヨーロッ パ車を拝観しに遊びにいきました。
現地ライブ動画はこちら
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参加車の条件が”ヨーロッパ車”とはいえ、なぜか圧倒的に”イタリア車”が多い印象だ。
中でも、FIATやAbarthのこの”チンクエチェントフェイス”が集まる数は日本でも類を見ないだろう。
開催場所は、愛知のモリコロパーク(愛・地球博記念公園)。
今年2022年11月には”...
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スタイリッシュかつスポーツライクなSUVクーペ RENAULT ARKANA R.S.LINE E-TECH HYBRID ルノーアルカナR.S.ラインE-テック ハイブリッド
F1テクノロジーを活かしたルノー独自の輸入車唯一のフルハイブリッド
ルノーは、魅力的なSUVを多く送り出してきました。2008年にDセグメントのコレオスが発表され、2013年にさらにコンパクトなBセグメントSUVとしてキャプチャーが登場し、その中間車種として2015年にはCセグメントのカジャーが発表され、とくにキャプチャーは2019年までに世界で180万台以上を販売したコンパクトSUVの基礎を築き、フルモデルチェンジして翌2020年にはヨーロッパで販売台数ナンバーワンとなり、大きな成功を収めました。こうした流れの中で、アルカナも2018年にロシアでコンセプトモデルを発表し、2019年ロシ...
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大矢アキオのアウトモービレ! カンタービレ! —伊仏を中心に路上クルマ風景をつれづれなるままに— 第30回イタリアのロシア車人気。その理由とは?
文と写真 大矢アキオ Akio Lorenzo OYA/Stellantis
イタリア版・赤旗まつり
イタリアでもウクライナ-ロシア情勢が刻々と報じられている。我が街シエナの商店主の多くは「困ったものだ」と嘆く。ロシアの観光客は気前が良いことでそれなりに知られていたからだ。それは一部の高級別荘専門不動産店の物件案内に、イタリア語や英語と並んでロシア語が併記されていたことからもわかる。
イタリアとロシアとの近さは、今日に始まったことではない。1996年に筆者がイタリアに住み始めたとき、その政治的・文化的近さに驚いたものだ。新聞雑誌スタンドには、一般紙と並んで左派系新聞の日刊紙「連帯(ルニタ...
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フィアット初の電気自動車 FIAT500e
フィアットブランド初となるバッテリー式EV自動車を2020年にワールドプレミアしたのがFIAT500eであり、言うまでもなく、フィアット、アルファロメオ、アバルト、ジープなどを輸入販売するFCAジャパンと、プジョー、シトロエン、DSオートモビルなど輸入販売するPSAグループジャパンが2022年3月1日に事業を統合し、新会社としてStellantisジャパンを設立、2022年4月5日に日本への導入を発表した。こうした流れの中で、注目すべきはNUOVA500や歴代500をモチーフにしたアイコニックなモダンかつキュートな流れを汲んだデザインが際立つことだ。
1936年に登場した初代500はイタ...
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大矢アキオのアウトモービレ! カンタービレ! —伊仏を中心に路上クルマ風景をつれづれなるままに— 第29回「アバルト初のSUV」に驚くな!今も昔も南米製フィアットが熱い
文と写真 大矢アキオ Akio Lorenzo OYA/Stellantis
アバルト・パルス
ステランティスは2022年3月、「アバルト・パルス(プルス)」をブラジル市場に投入することを発表した。アバルト・ブランド初のSUVであるとともに、ブラジルで初めてすべてを開発・生産するアバルト車となる。
アバルト・パルスは、ブラジル工場で2021年から製造されている「フィアット・パルス」をベースとしている。同国におけるアバルト・ブランド展開の第1弾となる。
スペックは明らかにされていないが、参考までに姉妹車フィアット・パルスのものを記せば、エンジンは4気筒1.3リッター自然吸気98HPと 3気...
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THE BATMAN ザ・バットマン
バットマンの新作『ザ・バットマン』
長い歴史と、バットモービルの迫力にも感激。
80年という長い歴史を持つ、バットマンシリーズは以前から好みの映画で、子供の頃にはテレビシリーズを見て楽しみ、近年は、バットマン役がマイケル・キートンの1989年「バットマン」、1992年「バットマンリターン」、ヴァル・キルマーの1995年「バットマン・フォーエバー」、ジョージ・クルーニーの1997年「バットマン&ロビンMr.フリーズの逆襲」、クリスチャン・ベールの2005年「バットマンビギンズ」、2008年「ダークナイト」、2012年「ダークナイト・ライジング」、ベン・アフレックの2016年「バットマンvs...
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ロールス・ロイス史上最も技術的に進歩したモデル ROLLS-ROYCE GHOST
ロールス・ロイス、ベストセラー
2003年にBMWグループのロールス・ロイス・モーターカーズとしてスタートしてファントムの生産を開始、「エクステンデッド ホイールベース」、「ドロップヘッド クーペ」、「クーペ」といった派生モデルでラインナップを拡大してきたが、2009年に新型のラグジュアリーセダン、初代ゴーストが登場する。創業時の1906年から1925年にかけて製造された高級乗用車、シルバーゴーストのネイミングを継承した初代ゴーストは、幽霊の名にふさわしい静粛性の高さと滑らかな走行性、そして別世界の存在であることを明確にしてロールス・ロイスらしさを備え、ファントムよりコンパクトなボディサ...
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大矢アキオのアウトモービレ! カンタービレ! —伊仏を中心に路上クルマ風景をつれづれなるままに— 第28回 駐車場「偶然ゾロ目ゲーム」
文と写真 大矢アキオ Akio Lorenzo OYA
毎日のささやかな楽しみ
スマートフォン内の写真ファイルというのは、あっという間に増えてしまうものだ。筆者の場合、気がつけば、すぐに700枚近く溜まってしまう。女房に常々指導されるように、撮影当日ダウンロードして分類すれば良いのだが、それがなかなかできない。だから撮影月を見ると、1年以上前の写真が平気で常駐していたりする。かつて、イタリア人の知人が年末にクリスマスパーティーのフィルムを現像したら去年のクリスマス写真まで入っていて筆者は大笑いしたものだが、今や彼を馬鹿にできない。
前置きが長くなかったが、先日スマートフォンの中にたまって...
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大矢アキオのアウトモービレ! カンタービレ! —伊仏を中心に路上クルマ風景をつれづれなるままに— 第27回 さよなら「アジップ」? 最新イタリア給油所事情
読者の皆さんにとって、行きつけのガソリンスタンドは、どのブランドだろうか?
イタリアの石油ブランドといえば、多くの人が「アジップ」を思い出すに違いない。1995年まで二十数年にわたり「フェラーリ」F1のスポンサーにもなっていた、炎を吐く犬マークの、あれだ。
そうした大手石油ブランドのガソリンスタンドが次第に姿を消し、代わりに新たな勢力が台頭しつつある、というのが今回のお話である。
ローコスト系の台頭
日本ではガソリンスタンド(以下スタンド)の数が、2016年には31,467ヵ所だったのに対して、2020年には29,005ヵ所にまで減少している(出典:資源エネルギー庁)。
いっぽうイタリア...
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大矢アキオのアウトモービレ! カンタービレ! —伊仏を中心に路上クルマ風景をつれづれなるままに— 第26回街角の傑作「フィアット127」を忘れるな!
文 大矢アキオ Akio Lorenzo OYA
写真 Akio Lorenzo OYA、Mari OYA、Stellantis
間もなく終わろうとしている2021年、振り返れば「ポルシェ・ボクスター」の25周年、「ランボルギーニ・ムルシエラゴ」の20周年、そして「ブガッティEB110」の30周年が多くのメディアを飾った。フォルクスワーゲン・グループの強力なコミュニケーション力が背景にあるのは、いうまでもない。
いっぽう、イタリア人の路上からも消えつつあるものの、筆者が今年の“歳男”ならぬ“歳車”として記憶にとどめておきたい1台がある。誕生50周年を迎えた「フィアット127」だ。
早世の...
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ルノーキャプチャー・インテンス ヨーロッパで人気ナンバーワン。 洗練されたフレンチコンパクトSUV。
世界的に、多くのメーカーがSUVをラインナップする現在、このところコンパクトSUVが大幅に増えている。その先駆的な役割を果たしたのがルノーである。今から20年ほど前、当時のメガーヌをベースとしたMPV仕様のルノーセニックのSUVとしてRX4が登場、2000年にモロッコのマラケシュで、試乗した時の好印象を忘れることができない。その後、コンセプトを継承して、2008年にDセグメントのコレオスが発表され、2013年にさらにコンパクトなBセグメントSUVとしてキャプチャーが登場し、その中間車種として2015年にはCセグメントのカジャーが発表されてルノーは多くのSUVをラインナップした。その中で、...