今回も過去最高の人出を記録した東京オートサロン。展示車の台数こそ前回をやや下回ったものの、出展社数は続伸。最近ではモーターショーには出展しないが、オートサロンには出展するという自動車メーカーも多数。メーカーの方針、考えを発表するのがモーターショーだとすれば「で、そのクルマを自分だけの仕様に仕上げるには?」という消費行動の参考になる展示も多く、会場で販売される商品もあるオートサロン。「ここに来る人に見てほしい。」そんな思いを随所に感じることができました。

「情熱」と言えば簡単だが、海外メーカーの場合、見てほしいクルマを世界中で探すことになります。個人的にも興味のあったボルボとシボレー。しかし、二つのブースに共通する情熱の注ぎ方は「空輸という方法の敢行」という形で現れたのでした。

プラグインハイブリッドのポールスターモデルを二台展示したボルボ

画像: 東京オートサロン2020のブースで展示されたS60

東京オートサロン2020のブースで展示されたS60

画像: 東京オートサロン2020のブースで展示されたXC60

東京オートサロン2020のブースで展示されたXC60

内燃機関自体は4気筒を超えるものを搭載しないという決定を下したボルボ。モアパワーをより少ないエミッションで、という方針は、電動化の技術で補完されることになります。そんな次世代のプレミアムハイパフォーマンスモデルのブランドポールスターの良さを、とにかくオートサロンにご来場の皆さんに見てほしい。ボルボのメッセージはここに尽きるようです。

「内燃機関が占めるウエイトは小さくなっています。重たいバッテリーを搭載するため、車体構造も大幅に補強され、重心位置の点でもメリットを取りやすくなりました。そして圧倒的なトルクフルな動力性能。もはや駆動方式や、シリンダー数では測れないパフォーマンスがこのクルマの魅力になっているのです。」

こうした魅力はすでに世界的に高い評価を集めているものの、それは輸入する上では悩みの種にもなりうることだというのです。「S60のポールスターの限定モデル。発売開始と同時に直ちに完売になりました。2021年モデルとして2020年後半に発表受注開始(予定)までお待ちいただくことになるでしょう。XC60のポールスターも世界的に品薄な状況です。展示しているクルマは右ハンドルですが、世界中をかなり探し回り、ようやく見つけたオーストラリア仕様を急遽日本に空輸して持ってきました。オートサロンが終了したら直ちにオーストラリアに送り返すことになるでしょう。」とのこと。

「クルマに関して特に高感度な方が集まるイベント、ここで新しいボルボは、初めて興味を持ってくださる方は勿論、今までのボルボを知ってくださっている方にも、これからの時代の世界をもう一度見ていただきたいです。」とボルボでは話す。数百万円の経費をかけてでも「オートサロンに来た人に見てほしかった」ポールスターなのでした。

日本人のファンの心をも打ち抜いたゼウスブロンズメタリック

真新しいコルベットも、今回のオートサロン注目の一台ではないでしょうか。まったく新しく変わってしまったのかと思いきや、随所に見られる馴染みあるコルベットの面影。拡大されたキャビン。内外装の質感の高さ。それらが織りなす、ほとばしるオーラ。もはやアイデンティティにもなりつつある、OHVエンジン。低いノーズもその賜物と言えたのではないでしょうか。MR化でさらに低くなったボンネットはデザイン的にも「突き抜けた正常進化」と言えるのかもしれません。何より、ゼウスブロンズメタリックの外装はかなり好評だった模様です。

画像1: 日本人のファンの心をも打ち抜いたゼウスブロンズメタリック
画像2: 日本人のファンの心をも打ち抜いたゼウスブロンズメタリック
画像3: 日本人のファンの心をも打ち抜いたゼウスブロンズメタリック

早速お披露目されたオートサロンの会期中にすでに100台以上の受注を受けたとのこと。初出展のGMジャパン。これは快挙と言ってもいいレベルなのではないでしょうか。しかし、日本で販売されるコルベットはすべて右ハンドルのはず。展示されていたクルマは左ハンドルでした。

「実は、コルベット、世界的にもほとんどデモカーが存在しません。しかし、今回はどうしてもここでお披露目したかったのでようやく確保。アメリカから空輸で取り寄せました。それだけにかなりのリスクも伴いましたが、皆さんに気に入っていただけた様子。何よりです。」とGMジャパンの弁。

2018年がモデルの刷新等もあってかなりセールスが好調だった後ということに加え、2019年は工場のストなどで、納車できるクルマがかなり少なく、セールスの面では不満の残る一年だったというGM。「今年はコルベットだけでなく、他のモデルも含めてまた頑張っていきます。」という意気込みも飛び出しました。

ライバルも多いなか、ヒトとは違う車に乗りたい、という、オートサロン来場者は特にそういう思いを胸に秘めた人が多く訪れるイベント。だからこそ「是非そういう人たちに、見てほしい。知ってほしい。」そういう思いから空を飛んでやってきたクルマたち。

そこに展示されているクルマ一台一台、様々ないきさつやストーリーを背負って開場に並んでいることを思うと、さまざまな思いがこみ上げてきます。コルベットもボルボ同様、オートサロン終了後、直ちにアメリカに送り返されるとのこと。そういう思いがぶつかり合う場所だから、多くのクルマ好きが毎年あの場所に集うのかも。まさに名実ともに日本の「クルマのお祭りの最高峰」と言って良いでしょう。

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