今年第10代目グランプリは川村那月さんが受賞した日本レースクイーン大賞。今年は10回目の記念として、今回は過去のグランプリ受賞者9名も表彰式に特別ゲストとして招かれ、会場は例年にも増して華やいだ雰囲気に。

今年のグランプリ川村那月さん



今年のRQ大賞5名

昨年のグランプリ林紗久羅さん

歴代RQグランプリ
そこで、第一回の日本レースクイーン大賞で初代グランプリに輝いた美波千夏さんに、10年前を振り返って頂き、お話をうかがいました。美波千夏さんは2010年から2012年の3年間、オーテックレースクイーンとして活躍されました。スーパーGT500クラス「MOTUL AUTECH GT-R」を応援。サーキットは勿論、オーテックジャパンのイベントなど3年間活動された後、現在ではクルマに限らずモデルとして、テレビなどにも活躍の場を広げられています。
「無理と思っていた自分を選んでくれたオーテックジャパンさんの期待に応えたい」それがすべての原動力。
最初は当時所属していた事務所からのススメで、オーディションを受けたという美波さん。いきなり最初からオーディションに合格したわけではなかったそうです。「2009年にはじめて、当時所属していた事務所から、レースクイーンをやらないか薦められました。でも、その時はできると思わなかったので辞退したのですが、翌年2010年に、再び薦められ、ようやく決心がついてオーディションを受けることにしたのです。けれども、いきなりオーディションに合格できたわけではなく、いくつか落ちた経験もしました。そう言う状況で私を選んでくださったのが、オーテックジャパンでした。こんな私を選んでくれたということがうれしくとにかく感謝の気持ちで一杯になりました。期待してくれたことにしっかり応えたい。そう思ってチームの事、オーテックジャパンのことを少しでも多くの人に知ってほしい。モータースポーツの楽しさを、一人でも多くの人に伝えたい。そういう気持ちで毎日SNSやブログを更新していました。期待に応えたいという気持ちが頑張り切れた力の源でした。そういうことが、たまたま2010年から始まったレースクイーン大賞でも、グランプリを目指そうと頑張れた励みになって、グランプリになれたのだとも思います。」と当時を振り返る美波さん。
美波さんは「一を言えば十、どころか「何も言わなくても十二分に」告知してくれてファンを一生懸命増やす努力をし続ける人」
この時の美波千夏さんについて、当時を知るオーテックジャパン広報担当者にも振り返っていただき、お話を聞いた。
「歴代のオーテックレースクイーン、皆さんそれぞれに豊かな個性をもっていて、魅力的な方に恵まれていると思いますが、その中で美波千夏さんは「一も言わないのに伝えたいことを完璧に発信してくれる」方でした。その意味では私たちがしなければいけないことまでも彼女に助けられた部分さえ、あったと思います。チームの魅力、商品や会社の取り組みを、自身の言葉でファンやユーザーに発信してくれる人で、彼女がレースクイーンだからファンについてくれた方、オーテックユーザーになってくださった方もいらっしゃいます。最近ではモデル事務所で後輩のモデルさん、レースクイーンの方への指導もされているようです。ご本人のイメージがあるので、あの時の彼女のそんな取り組み方など、多くの方に受け継がれたら、とても素敵なことだと思いますね。」と絶賛。
現在美波千夏さんは、自身がモデルなどで活動する傍ら、現役レースクイーンも多数所属するスカイハイプロモーションズのエグゼクティブアドバイザーとして後進の指導にもあたっていらっしゃいます。
「ステキな仕事です」
レースクイーンになってよかったことは何かありますか?と伺うと「実はレースクイーンになると多くのファンの方から「誕生日おめでとう!」と言っていただけます。それまでそういうことはあまりなかったもので、普通に「生きていてよかったな」と思えたんです。なかなか出会えない人と出会えたり、クルマが好きになったのもレースクイーンになってから。見た目は華やかな世界ながら、実は大変なことも多いものの、それ以上にものすごい達成感があり素晴らしい仕事です。最近ではそのあとタレントやグラビアで活躍されるも増えています。芸能界目指したい人、レースクイーンになりたい人、何よりクルマが好きな人、ちょっと気になるという人は、ぜひ挑戦してほしいですね。」と美波さん。
今年のグランプリ川村那月さんも、初代グランプリを受賞して10年経っている美波千夏さんも「感謝を忘れない」ということをとても大切にしていたのが印象的でした。インタビューの最後に、静かに深く、かみしめる様に「(レースクイーンは)本当に素敵な仕事。とても素敵な、仕事なんです。」繰り返す美波千夏さん。そう話すさまがとても印象的でした。