今年は、4日のうち3日も雨に祟られた厳しい天候の下でのレースとなった。特にクラシックカーは雨に弱い。


経年劣化がどの程度進んでいるのか、予防措置はどこまですべきか、そしてコストを考えるとリスクヘッジの判断は難しい。帯同車に沢山のパーツやスタッフを積み込んで参加するチームもあるが、No.37のメカニックは帯同していない。メカニックはお願いして協力してもらったという経緯があるのかもしれないが、むしろそのほうが、往年のラリーを彷彿させる。
福島県へ向かう初日、順調にみえたシギノルフィーにトラブルが発生する。ガソリンスタンドで給油した後、スタートしようとしたがエンジンがかからない。あと60km程度で裏磐梯レイクリゾートという場所である。幸い、雨を防げる場所であったため、そこから電話で東京のメカニックの指示を仰ぐ。指示に従い、どうにかホテルまで行きついた。するとメカニックは、福島県のホテルまで飛んできて、シギノルフィーと深夜まで向き合ってくれた。どうやらディストリビューターのトラブルで、溶接部分が割れた模様。応急処置で何とかなりそうだ。

その後、シギノルフィーは元気に走ってくれた。
3日目は、東北から南下して千葉県成田市のANAクラウンプラザホテル成田までの走行である。
ここに、No.37のスタッフが応援に駆けつけてくれた。同行したメカニックがひととおり点検すると、ラジエターファンに不具合を発見。応急措置でファンのスイッチを取り付け、水温系を見ながら人間が判断してファンのON/OFFをすることとし、ドライバーとコドライバーには水温計に注意するよう指示を出す。シギノルフィーは、雨の中、満身創痍でここまで走ってきてくれたのだった。


最終日は主に千葉県を回るコース。1週間前に台風が上陸し、甚大な被害を被ったエリアもある。
最終チェックポイントである千葉県木更津市のオークラパークアカデミーホテルでは、木更津市職員とゆるキャラ「きさぽん」や、ホテルの従業員などが準備に余念がない。


そこへ、エントリーナンバー順に入ってくる参加車たち。


その中に、No.37を見つけた。クルマも人も元気そうだ。

到着する参加車は、ホテルの石畳に駐車し、ドライバーとコドライバーは次々にランチ会場へ。


その際に、「首都高が混み始めているので、10分早くスタートします」と急かされる。

そして食べ終わったグループから、チェックポイントの捺印をしてスタートする。




やっと晴れ渡った最終日、長かった道のりもあとわずか。
ドラーバーもコドラーバーも、笑顔が増えた気がする。




ここからゴールまでは混雑が予想される首都高速が大半を占めるため、これまでとはまた違った注意を要する。

無事にゴールしてほしい。
第3章 ~La Festa Mille Miglieに投影すること~ へ続く
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