JAIA二輪試乗会インプレッションの第2弾はトライアンフ『ボンネビル ボバー ブラック』です。
ボンネビルのDNAを受け継いだクラシックなカスタムバイクとして誕生したボンネビル ボバーは、世界的なボバーブームの中、シンプルなスタイルとクオリティの高さでたちまち人気モデルになりました。
その上位機種モデルとして「よりダークに、より低く、より力強く」をコンセプトにして新たに追加されたのがボンネビル ボバー ブラックです。
画像1: JAIA輸入二輪試乗会2018 ~ダークさがパワーアップ! TRIUMPH ボンネビル ボバー ブラック~ |BICLE MAGAZINE
画像2: JAIA輸入二輪試乗会2018 ~ダークさがパワーアップ! TRIUMPH ボンネビル ボバー ブラック~ |BICLE MAGAZINE

伝統的なカスタムスタイル「ボバー」

ボバーというのはバイクのカスタムスタイルの1つで、シグナルレースやダートトラックレース用にフロントフェンダーを取り払いソリッドに仕上げたスタイルです。
昨今人気のボバースタイルですが、原点は1940年代のアメリカということで、ロー&ロングな車体にクラシカルな雰囲気が特徴です。

画像: 伝統的なカスタムスタイル「ボバー」

ボバーブラック「黒」への拘り

ボバーブラックはその名の通り、「黒」に拘っており、エンジン、タンク、フェンダー、オイルタンク、さらにエキゾーストやホイールのリムまで黒。
ブラックというからここまで徹底したのか、ここまで徹底したからブラックと名付けられたのかはさておき、爽快なほどフルブラックです。
黒じゃないところを見つかけるのが先か、ウォーリーを見つけるのが先か。

画像1: ボバーブラック「黒」への拘り
画像2: ボバーブラック「黒」への拘り

カラーラインナップは2色展開で、クラシックなグロスジェットブラックとモダンなマットジェットブラックからお好きな黒を選択できます。
最近のトレンドで言うとマットカラーが人気のようです。

ブラックのスラッシュカットマフラー

画像3: ボバーブラック「黒」への拘り

バーチカルツインエンジンもフルブラック

画像4: ボバーブラック「黒」への拘り

ここまで黒く、ダークに仕上げつつも、上品さを感じるところはさすが英国ブランドですね。

黒くなっただけ?

いえいえ、ボンネビル ボバーからボンネビル ボバー ブラック、ただ黒くなったわけではありません。
大きな特徴はリアサスペンション機能を持たないリジッドスタイルフレーム構造、これによりカスタム色が一層引き立っています。
フロントホイールは19インチから16インチになり、フロントサスは41mmからショーワ製47mm径カートリッジフォークと剛性が向上しています。

タイヤはカスタムシーンで人気のブランドAVON(エイボン)製のワイドなコブラタイヤです。

画像1: 黒くなっただけ?

従来シングルディスクだったフロントブレーキは、310mm径のダブルダブルディスクを装着しています。

画像2: 黒くなっただけ?

5インチのフルLEDヘッドライトは見た目も美しいトライアンフのトライアングルエンブレムを備えています。

画像3: 黒くなっただけ?

下の写真は昨年試乗したボンネビル ボバーです。
ベースは同じでもブラックのコンセプトであるロー&ダークな印象はボバーらしさを強め、従来のボンネビル ボバーに比べ、より力強さを印象づける仕上がりになっていることがわかります。
正統派のカスタムスタイルは、クラシックな特徴でひときわ目を惹きます。

画像4: 黒くなっただけ?
画像5: 黒くなっただけ?

純正アクセサリーも豊富

ノーマルでもボバースタイルに振り切ったボンネビル ボバー ブラックですが、純正アクセサリーも豊富に用意されており、自分だけの1台に仕上げる楽しみもあります。

短いフェンダーに取り換えてよりスタイリッシュな印象に。

画像1: 純正アクセサリーも豊富
画像2: 純正アクセサリーも豊富

TRIUMPHロゴにリブが入ったバッチを装着。

画像3: 純正アクセサリーも豊富

スイングアームバッグは伝統的な雰囲気をさらに高めます。

画像4: 純正アクセサリーも豊富

安全性&快適性UP

安全性能の面では、ABS標準装備はもちろん、スイッチギヤで選択可能なライディングモード「ロード」および「レイン」は様々な走行条件において制御性と安全性からライダーをサポートします。
標準装備のクルーズコントロールはスイッチキューブに取り付けられたボタンで簡単に操作ができます。
さらにトルクアシストクラッチによりクラッチレバーの操作力が軽減されており、クルーズコントロールとも相まって、長距離走行のライディングがより快適になります。

クラシックなラウンドスピードメーターはデジタルとアナログの組み合わせで必要な情報を瞬時に確認できます。

画像1: 安全性&快適性UP

リジッド型フレームの形状に合わせたサドルシートは、ライディング時にライダーの体をしっかりホールドしてくれるデザインになっています。
こちらは純正アクセサリーのキルティングシートに変更することでよりオシャレな仕上がりです。

画像2: 安全性&快適性UP

ライディングはどうでしょう

690mmと低いシート高は158cmの筆者も余裕の足つきですが、足つきが良ければ簡単に取り回せるというものでもなく、見た目以上にずっしりとした237.5kgの重量級は軽快な取り回しという面では☆2つ。
しかしロー&ロングな低重心スタイルはライディングの安心感に繋がります。
走り出してしまえばフロントフォークのしなやかな動きにより重量がカバーされ、太いタイヤにも関わらず曲がりにくさは全く感じません。
一文字型のドラッグバーはハンドリングのクセもなく、直感的な操作で思った通りに曲がってくれるという印象です。

画像: ライディングはどうでしょう

エンジンはどうでしょう

ボンネビルボバーブラックにはボンネビルT120やスラクストンと同じ排気量1,200ccの高トルクパラレルエアツインエンジンが搭載されています。
トライアンフの最高傑作とも言われ、非常に高い評価を得ているエンジンはもちろん文句の付けようはありません。
独特の270度点火間隔とボバー専用チューンは走り出しから大きなトルクとパワーを感じます。
さらにレスポンシブルな反応とツインエンジン特有の心地よい鼓動感から感じる乗り味は中毒性さえ感じるほどです。

画像1: エンジンはどうでしょう
画像2: エンジンはどうでしょう

ボンネビル ボバー ブラック or 他のボバー…選ぶなら

各メーカーからボバースタイルのバイクは多くありますが、スタイリングの美しさと走行性能を備えたボンネビル ボバー ブラックはオススメできる1台です。
アップデートされたボンネビル ボバーは目を惹くカラーリング以上に個性と拘りが詰まっています。
価格は170万5,000円(ジェットブラック)、172万7,000円(マットジェットブラック)です。

画像1: ボンネビル ボバー ブラック or 他のボバー…選ぶなら
画像2: ボンネビル ボバー ブラック or 他のボバー…選ぶなら
画像3: ボンネビル ボバー ブラック or 他のボバー…選ぶなら

<主要諸元>
エンジン型式 : 水冷SOHC並列2気筒 8バルブ270°クランク
総排気量 : 1200cc
ボア×ストローク : 97.6×80mm
最高出力 : 77 PS/ 76 Bhp (57 kW) @ 6,100 rpm
最大トルク : 106 Nm @ 4,000 rpm
燃料供給 : マルチポイントシーケンシャル電子燃料噴射
駆動方式 : チェーン
トランスミッション : 6速
燃料タンク容量 : 9リットル
サイズ : 全長─×全幅760×全高1,025mm
ホイールベース : 1,510mm
シート高 : 690mm
車両重量 : 237.5kg (燃料、油脂類、冷却水を含む)
フロントタイヤサイズ : 130/90 B16
リアタイヤサイズ : 150/80 R16
フロントブレーキ : 310mm径ダブルディスク、 Brembo製2ピストンフローティングキャリパー、ABS
リアブレーキ : 255mm径シングルディスク、Nissin製シングルピストンフローティングキャリパー、ABS
フロントサスペンション : Showa製47mm径フォーク、トラベル量120mm
リアサスペンション : KYB製モノショック、リアホイールトラベル量77mm

<主要装備>
・ABS
・LCDマルチファンクションインストルメントパック
・シングルボタンクルーズコントロール
・ライドバイワイヤー
・ライディングモード(ロード、レイン)
・切り替え式トラクションコントロール
・トルクアシストクラッチ
・イモビライザー

トライアンフ 公式サイト

ボンネビル ボバー シリーズ 紹介ページ

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