欧州に眠る宝物探し

近頃は旧き良きクルマに対する世の中の興味が一気に高まり、各種イヴェントがその数を一気に増やしているように感じます。
これまでの少々コアな方々と言われてきたマイノリティは市民権を得てその活躍の場所が増えて笑みが絶えません。
今までなら見過ごされてきた過去のクルマたちにも少しずつ、本当に少しずつ陽が当たるようになりそのクルマの本来の価値が見直される事が嬉しくも感じます。
もちろんネガティブファクターも増えたりします。
いつかは…と思い描き夢見たクルマが予想外に高額な付加価値を得て手が届かなくなったり、保有していた車がこれまた高額なモデルとなり時価額が高騰し気軽に乗り出せなくなったり。

画像: 欧州に眠る宝物探し

アイドルを探せ

世の中的にココが良いとかソコが素敵とか、お気に入りのクルマにはその人なりの愛情を注ぐポイントがあったりします。
正統派のアイドルが絶対の時代ではなくなった今、自分の愛すべき個性がその絶対的な価値なんだと主張する事が気楽になりました。人と同じではなく自分の価値観。
自動車趣味という分野が確立されていく中で各々のクルマの楽しみ方が広がっていく事は、これまでずっとクルマ好きを自負してきた諸氏にとって少しだけ誇らしげな気持ちになれたりもします。
そんな中で気になっていたクルマが高嶺の花になっていく事は、デビューから秘かに応援してきた自分のアイドルが皆のアイドルになっていく寂しい気持ちにラップしたりします。(涙)

画像: アイドルを探せ

追っかけ、やってます。

結局、後世に残すクルマ選びは自分の中にある「好きなクルマ」の追っかけを始めた時からスタートしていると感じます。
自動車に携わる仕事を始めたきっかけも、自分のクルマをいち早く修理してもらったり、少しでも近くで好きなクルマを見ていたいという邪まな気持ちで足を踏み入れたからでした。
好き、ただ自分が惹かれるという理由で扱ってきたクルマたちに対してそのクルマのオーナーと共に注いだ愛情と熱意、総称して「情熱」で走り続けてきた結果が現在の状況なんだと思います。
クルマはクルマ好きに愛されてこそ愛車になります。クルマ好きの為の愛車を探して追っかけを仕事にしてしまいました。

画像: 追っかけ、やってます。

作り上げる情熱、持ち続ける愛情

好きなクルマを長く愛する事が後世に残すクルマを創造していきます。
完成しているクルマを手に入れる事、これから仕上げていく素材を手に入れる事のどちらも楽しい時間の始まりと言えます。
そんな素材たるアイドルを探しに海外に出かける事も多々あります。
日本ではまだその価値が認識されていないレストア。
修復歴という呪縛により、真のレストアもその価値が下がる事もある日本の価値判断が残念でもあります。
事故による修復は現状回復のための修理ですが、真のレストアとはこれからの未来をそのクルマに授けるための投資といえます。
この投資がなされたクルマの価値が現状回復の為だけに行われた修復車両と同じではない事は簡単に理解できます。

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価値観を変える

後世に残すクルマ選びは、クルマ好きがクルマ好きの為にクルマ好きと共にクルマを愛する事なんです。好きが多くてくどくなりますがシンプルな話だと思います。
高価なクルマを対象にする作業と思われがちなレストアの世界ですが、これからは本当に好きなクルマをこれからもずっと守り続けるためのオーナーからクルマへの未来への投資として認知されていく事を願っています。
今の愛車をレストア無しで保持し続ける事は楽しみでもあり、情熱のいる事です。
そして、その次のステージにレストアという時間の経過を追い越す作業がクルマを守るのです。

画像: 価値観を変える

Treasure hunterとして

後世に残すクルマ選びはこうして世界に散りばめられたお宝を探して収集してくる旅にも支えられて続いていくのです。
我々が連れてくる新たなお宝が日本で愛される事を祈っております。

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