少し静かな夜を過ごしたイタリア中部の街の早朝は本当に気持ちが良い。
たった一台のクルマを求めて走った昨日の700キロが無駄にならないように祈りながらまだ見ぬクルマを想う時は幸せだったりします。
日本を出発するまでは少し疲れていた事もこの空気感と期待に吹き消されてイタリアに同期されたと感じる瞬間です。

画像1: 後世に残すクルマたちと共に~LussoCars

今回ここまで走ってきたのはイタリアの友人からのオファーから始まっており、そして我々のクルマを探すツアーはいつも突然に決まり走りだす事となります。
その時はまだ、運命の出会いをする事とは知らず目的地に向かっていました。
自分が日本に連れて帰るクルマは心に決めて、後は現車を確認して問題がないか、私たちに選考基準に値するものかを確かめる事です。

画像2: 後世に残すクルマたちと共に~LussoCars

何の気なしに除いたバックヤードで佇むこの白い130TCに出会ってしまいました。
目的としたクルマのチェックは早々に済ませ、何故だか惹かれるこの個体についての質問を矢継ぎ早に浴びせて益々惹かれ。
ワンオーナーで28年間愛されていたこのクルマを私に下さいと。そう、まさにプロポーズ。
これまで診てくれてきたメカニックに会い最後のメンテナンスを依頼して帰国。

画像3: 後世に残すクルマたちと共に~LussoCars

1987年式FiatRitomoAbarth130TCはこうして新車時からのフルオリジナルの状態のまま、生まれ故郷を離れ日本の地で後世に残すクルマとして今はLussoCarsに保有されています。
弊社が扱う様々なABARTHたちと、時々顔を合わせて何かを話したり伝えたりしてこれから先も車生を楽しんでもらいます。

画像4: 後世に残すクルマたちと共に~LussoCars

こうして様々な出会いと物語により後世に残すクルマたちが集まってきます。
長く引き継がれるそのメーカーの同型車が三世代並んだりすることを眺める事でクルマの持つ魅力の一つを再確認できます。
新型車だけがすべてではない、世界にひとつだけの「愛車」との出会いを願って後世に残すクルマ選びは続きます。

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