11年ぶりのモデルチェンジで生まれ変わった
ジープ・ラングラーに感激。

 その昔、第2次大戦後の日本にやってきた米国進駐軍の足であった『ウィルスMB』はジープと呼ばれ、やがて三菱でもノックダウン生産。四輪駆動車の代名詞として日本でも定着した。
 言うままでもなくラングラーはその米軍ジープの直系であり、当初のミニタリーユースからシビリアン、つまり民間を意味するCJ(シビリアン・ジープ)へ進化、CJ-1からスタートしてCJ-10まで40年以上生産され、1987年にラングラーとして生まれ変わり今日に至る。

画像: 一般道を試乗したアンリミテッド・サハラ3.6リッター

一般道を試乗したアンリミテッド・サハラ3.6リッター

画像: 今回オフロードでテストしたアンリミテッド・ルビコン。

今回オフロードでテストしたアンリミテッド・ルビコン。

 さらに、そのラングラーも、YJそしてTJへとモデルチェンジし、2007年にJKへ、そして2018年のジュネーブモーターショーで11年ぶりのモデルチェンジを果たしJLとして登場する。日本では2018年10月25日発表され、11月23日から販売を開始した。

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 今回日本に導入されたのは、「スポーツ」「アンリミテッド スポーツ」「アンリミテッド サハラ ローンチエディション」の全3種類。スポーツは3.6リッターV6 DOHCエンジンを搭載した2ドアの受注生産モデル、アンリミテッド スポーツは最大トルク400Nmの2リッター直4直噴ターボエンジンを積んだ4ドアモデル、アンリミテッド サハラ ローンチエディションは、レザーシートやLEDライト、プレミアムスピーカー、ブラインドスポットモニターなどの各種安全装備を採用した導入記念限定車となっている。

画像: 象徴的なフロントマスクをはじめ、「CJ」をモチーフにデザインされた7スリット。

象徴的なフロントマスクをはじめ、「CJ」をモチーフにデザインされた7スリット。

画像: 2リッターモデルのデモラン。主力はこの2リッターになる。

2リッターモデルのデモラン。主力はこの2リッターになる。

 最大の特徴は、70年以上基本的な姿を変えることなく受け継がれてきたイメージを継承しつつ、その内容を劇的に進化させたことだ。
 かつてのCJ-5をモチーフにしたスタイルやディテールのほか、インテリアも、水平基調のダッシュボードを中心に、「CJ」シリーズを彷彿させるレトロデザインでまとめられているが、装備や機能の進化は目を見張るものがある。丸型2連のアナログメーターパネルに7インチのフルカラーインフォメーションディスプレイを追加、インフォテインメントシステムには最新世代の「Uconnect」を採用。オーディオやBluetooth機能などに加え、スマートフォンの各種機能を車載機器で操作できるようにする、Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応するなどモダンな装備満載だ。

画像: 現代風になったインテリア。基本的なデザインは伝統的なもので、メーター周辺やスイッチ類などがモダンになった。

現代風になったインテリア。基本的なデザインは伝統的なもので、メーター周辺やスイッチ類などがモダンになった。

画像: MBのアクセントが随所に入れられる。

MBのアクセントが随所に入れられる。

画像: センターコンソールにはシフトレバーとトランスファーレバー。シフトノブにはかつてのMBのアクセントが。

センターコンソールにはシフトレバーとトランスファーレバー。シフトノブにはかつてのMBのアクセントが。

画像: ラゲッジルームは、横開きのリアドアとガラスハッチを上に開く。

ラゲッジルームは、横開きのリアドアとガラスハッチを上に開く。

 エンジンも、大幅に改良された3.6リッターV6 DOHCエンジンに加え、今日的なダウンサイジングに対応した新開発の2リッター直列4気筒ターボエンジンを「アンリミテッド スポーツ」に搭載。V6が最高出力284ps/6400rpm、最大トルク347Nm/4100rpm、燃料消費率9.2~9.6km/リッター(JC08モード)であるのに対し、直4ターボは最高出力272ps/5250rpm、最大トルク400Nm/3000rpm、燃料消費率11.5km/リッター(JC08モード)と、ダウンサイジングのモダンエンジンであること強調している。トランスミッションも全モデル、トルクコンバーター式8段ATが組み合わせられる。

画像: 2リッター直4ターボエンジン。272psの最高出力と400Nmの最大トルクを発生する。

2リッター直4ターボエンジン。272psの最高出力と400Nmの最大トルクを発生する。

画像: 自然吸気の3.6リッターV6エンジンは、2ドアの「スポーツ」や4ドアの「アンリミテッド サハラ ローンチエディション」などに搭載される。

自然吸気の3.6リッターV6エンジンは、2ドアの「スポーツ」や4ドアの「アンリミテッド サハラ ローンチエディション」などに搭載される。

 4WDシステムも、フルタイム4WDとパートタイム4WDのシステムを併せ持った「フルタイムオンデマンド4×4システム」が全車に採用され大きな進化を果たしている。「4H AUTO」モードでは走行状況に合わせて前後に適切なトルク配分を行うシステムで、パートタイムモードも併せ持ち、状況に合わせて「4H」と「4L」をマニュアル操作で選択することもできる。パートタイムモードでは、当然センターデフロックが作動し、クロスカントリー4WDとしての実力を発揮する。

画像: 車体構造は「CJ/ラングラー」伝統のボディー・オン・フレーム式。サスペンションは前後ともに5リンクのコイルリジッドで、まさにヘビーデューティ。

車体構造は「CJ/ラングラー」伝統のボディー・オン・フレーム式。サスペンションは前後ともに5リンクのコイルリジッドで、まさにヘビーデューティ。

 伝統的なラダーフレームやコイルで吊ったリジットアクスルなど基本構成は継承しているが、ボディは大幅に軽量化される。ドアやフェンダーなどをアルミに、スイングゲートのフレーム部分などにマグネシウムを採用するなど、強度や剛性アップを図りながら、軽量化している。さらにラングラーの特徴でもある、着脱式ハードトップ「フリーダムトップ」を継承しながら軽量化に加えて、より簡単に取り外しを可能する構造にしたほか、着脱式ルーフの弱点となりがちな雨漏り対策も施され、大幅に進化している。

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 新型ラングラーをひと言で言うなら、軍用車のDNAをはじめ、クロスカントリー4WDの質実剛健さなど、もともとのキャラクターを色濃く残しながら、最新のSUVに求められるモダンさをふんだんに盛り込んだ逸品と言えよう。走り出した途端にそれを実感できる。

 試乗したのは3.6リッターV6と8段ATに4ドアボディーを組み合わせたアンリミテッド・サハラと、今年から日本に導入されたルビコンだ。まず、一般道をサハラで試す。走り出して驚かされるのは洗練された走行フィールで、滑らかさが際立つ。先代のような荒削りの部分は少なく、今日的なSUVとして生まれ変わっている。もちろんラダーフレームにリジッドサスペンションという基本設計そのものに大きな変化がないために劇的な変化を望むことはできないが、明らかに時代を感じることはなくなった。特にそれを強く感じるのは高速域での直進性だ。これまでのように時代を感じることはなくなり、安心して走ることができる。

画像3: 11年ぶりのモデルチェンジで生まれ変わった ジープ・ラングラーに感激。

 一方、ルビコンに乗り換えてオフロードへ入ると、その基本設計がラングラーにとっていかに大切であるかが理解できる。堅牢さと耐久性の高さは、不正路や急勾配が続くオフロードで威力を発揮する。たっぷりとしたストロークで悪路をグッと乗り越えラングラーの真髄を見せつけてくれる。こでだけの悪路を走りながら、ステアリングのキックバックは少なく乗り心地も良い。安心して走ることができる。長年蓄積したノウハウを強く感じるのである。それでいて、モダンさを多くの点で備えていることが新型ラングラーの大きな魅力である。

画像4: 11年ぶりのモデルチェンジで生まれ変わった ジープ・ラングラーに感激。

ジープ・ラングラー アンリミテッド ルビコン 主要諸元

全長×全幅×全高:4785×1875×1868mm
ホイールベース:3008mm
車両重量:2021kg
エンジン種類: V6 DOHC 24バルブ
排気量:3,604cc
最高出力:284ps(209kW)/6400rpm
最大トルク: 347Nm(35.4kgm)/4100rpm
トランスミッション:電子油圧制御式8速AT
駆動方式:4輪駆動
燃料消費率(JC08モード走行):9.2km/リッター
メーカー希望小売価格:¥5,886,000(消費税込)

画像: ジープ・ラングラー アンリミテッド ルビコン 主要諸元

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