ロータスエリーゼ(プロトタイプ)の透視図は雑誌の依頼で描いた作品です。
海外から届くはずの2頁分の原稿が間に合わないとの編集長氏からのSOSがあり、穴の空いた2頁を埋めるために急遽1週間で描いた作品です。

エリーゼは1995年のフランクフルトショーで発表されたばかりで市販前でした。
透視図の資料として格好のアルミシャーシの広報写真は有りましたが、外観写真は低いアングルのばかりでしたから、後になって見直してみますと実車より随分平ぺったく描いています。
写真を解析して簡単な図面を起こしてからほぼ正しいフォルムで描く事も出来ましたが、発売前のクルマですからイメージ図的な思いもあり、意図的に特にホ イールの大きさ等をデフォルメも加わえた記憶があります。
作画方法は時間節約の為、鉛筆で大体のモノクロの印影まで付けて上から半透明のリキテックスで着色する技法です。
着色最初の段階のカラーコピーが残っていました。

画像1: ロータスエリーゼ

透視図が出来上がったのは納品日の朝で、仮眠をする時間も惜しみ作品を届ける為に車に飛び乗り、名古屋から東名高速で編集部のある東京まで向かいました。
幸いな事に編集部は用賀インターの近くにありましたら、名古屋からだと東京都内の渋滞に悩まされる事もありませんでした。
その時の車は今も乗っている、買ってまだ2年目のAZ-1でした。
高速道路での法定速度が軽は80キロの時代でしたから、法令遵守で走っているとリッター27キロを記録し、この仕事を思い出す時も一緒に蘇る記憶で、長いAZ-1との付き合いの中で未だ更新されないベストな燃費です。
インターネットが仕事の必須のツールになる前のエピソードでした。

画像2: ロータスエリーゼ

エリーゼ111Sは雑誌連載時の作品です。
掲載時は黄緑色のボディーでしたが後に黄色に変更しました。
20代の頃に乗っていたX1/9をメンテナンスしてくれていたメカニック氏がその後独立しオープンしたショップが業績好調でエリーゼ等を輸入販売する迄になっていましたから、111Sは発売直後でしたが納車前の整備点検中の所を幸運な事に取材が出来ました。
この111Sの透視図には1週間で描いたプロトタイプのエリーゼに近いデフォルメを若干ですが加えました。

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