透視図の作成で一番大変な事は資料を集める事で、資料さえ集まってしまえばもう半分以上完成したのと変わりません。
資料さえ集まってしまえば少なくてもその時点で脳内では完成していて、後はMacに向かってマウスをグリグリしながらそれを具現化してるだけです。

画像1: シトロエンDS  透視図作成

このシトロエンDSの透視図は約20年前に月刊誌連載をしていた時の作品です。
月一の編集会議で掲載車種が決定されてからこちらで資料集めを始めますから、月刊誌と言っても制作時間が1ヶ月間ある訳ではありません。
なので担当者氏からこの車のオーダーがあった時は頭を抱えてしまった仕事でした。
透視図の制作には描く作業だけで最低1ヶ月は掛けたいです。
シトロエンDSは複雑なメカニズムをしているだけではなく、生産期間も20年と長くその間の車両の変遷を理解する必要があったり、南米でも生産されていたので仕様も多くてそれは尚更でした。
難渋が予想された資料集めで幸運だったのは、数年前に連載していた別の雑誌を連載終了後にも有り難い事に発売日前には送って頂いていて、誌面のショップ紹介記事の中にレストア中のシトロエンDSの小さな写真を見つけることができました。
それも地元名古屋のショプです。
夜寝てる時でさえ資料探しで頭がいっぱいになってましたから、その時の喜びは今も良く覚えています。
当然すぐに編集の方に電話をし、件のショップを紹介して貰って工場に出向くと、レストア中のDSが2台とアッセンブリー状態のエンジンも幾つかありました。
主任メカニックの方にはその後も随分と良くして頂いたのですが、残念な事にその数年後にお亡くなりになってしまいた。
シトロエン乗りの間では今でも伝説になってる名メカニックだった方で、エンジンルームで手の届かない場所へは肩の関節を外してまで作業をしていたらしいのです。

画像2: シトロエンDS  透視図作成

エンジンアッセンブリーの写真を撮れたのでエンジン部は面倒な描き起こし作業は省かれ殆ど写真トレスのみで描き上げました。
透視図は多くの方の協力があって完成します。感謝しかありません。

画像3: シトロエンDS  透視図作成

連載に穴が空く事なく無事に雑誌に掲載された時点ではクリーム色のボディーでしたが、その後ブラックに塗り替えた作品もあります。

画像4: シトロエンDS  透視図作成

このブラックに塗り替えた作品から地面を少し工夫する様になりました。
シトロエンDSは雑誌連載を辞め再び自動車メーカーの下請け仕事に戻る切っ掛けになった作品です。

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