エモーショナルな生粋のアルファロメオ!

 はじめてステルヴィオ峠を越えたのは今から30年ほど前のことだった。スイスからわざわざまわり道をして峠に着いた時の感動は今も忘れることができない。上から見下ろす綴れ折のワインディングは、まさに絶景。それから何度となく訪れているが、飽きることはない。イタリア側からはベルガモに近いイゼーオ湖からSS42、SS38、SS39を北へ上がり、その道中も素晴らしい。その名を冠したSUVがアルファロメオから登場するというのは、ジュリアが発表された当初からアナウンスされていたが、48のタイトコーナーが頭に浮かび期待に胸が膨らんだことは言うまでもない。

画像1: エモーショナルな生粋のアルファロメオ!

 さて、アルファロメオが遂に手がけたSUV。すでによく知られているようにわかりやすく言えば、ジュリアのSUV版ということになる。つまり、ジョルジョ・プラットフォームのジュリアに次ぐ第2弾ということになる。

画像2: エモーショナルな生粋のアルファロメオ!

 ホイールベースはジュリアと同一の2,820mmで、全長はジュリアよりも若干短く4,690mm、1,905mmの全幅は逆に若干広く、全高は245mm高い1680mmとSUVらしいボディサイズとなるが、視覚的にはぐっと引き締まっていて、実際にはコンパクトに見える。切り詰められた前後のオーバーハングも魅力的で、走りをイメージさせる。

 日本仕様として、とりあえず導入されたのはファースト・エディションで、280馬力を発生する2リッターのターボエンジンを搭載する4WDのQ4のみの設定となる。

画像3: エモーショナルな生粋のアルファロメオ!

 ドイツやイギリスのライバルとなるプレミアムSUVとは明確に異なるテイストは、ひと目でアルファロメオとわかる。エクステリアはもちろん、独特の雰囲気を持つインテリアは個性的でブランドイメージを強調してとても魅力的だ。
これだけでも、数多く存在する同クラスのSUVに対して十分なアドバンテージを備えているが、さらにアルファロメオ、そしてステルヴィオの名にふさわしいドライブフィールはであった。

画像4: エモーショナルな生粋のアルファロメオ!

 今回試乗したのは、中軽井沢から鬼押出し、その周辺の一般道であったが、とにかくSUVとは思えないほどスポーツライクな走りっぷりに、感動を覚えるほどであった。

 走り出してすぐに感じたのは、軽快感だ。1,810kgの車両重量は決して軽いほうではない。SUVとして一般的ではあるが、スタートした直後から軽く、重さを感じることはない。特にワインディングでの軽快感は格別で、ステアリングを切り込むと、気持ちよく、適切なロール角とともに素直にノーズは向きを変える。とはいえ、意図的にスポーツ仕立てとしたトリッキーの感覚ではないところはさすがだ。アルファロメオというと、スポーツカー的なキャラクターをイメージするが、実はそうではない。サスペンションは良く動くし、乗り心地も悪くなく、スロットルやステアリングの感覚が、ドライバーの感覚よりわずかに早く反応する。そのポイントの設定に長けているとでも言おうか。こうした全体のバランスでスポーツ感をつくり出しているのだ。これはドイツ車ではけしてまねできないもので、アルファロメオの伝統と言える。

画像: フロントグリルのトリムをブラックアウト、ブラックホイールを装着した特別仕様車。

フロントグリルのトリムをブラックアウト、ブラックホイールを装着した特別仕様車。

画像5: エモーショナルな生粋のアルファロメオ!

 もちろん、前後の重量配分やロール角の設定など、クルマの運動性能の基本的な部分もきっちり作り込まれる。やっぱりアルファはやる時はやる、その血筋を見せつけられたのである。

 このところのアルファロメオは、コンパクトなモデルが多かったが、ジュリアとステルヴィオで、かつての164や、166、あるいは159といったミドルクラスやアッパークラスの魅力をアピールできると思う。これを待ち望んでいたファンも多いだろう。もちろんボクもそのひとりで、仕事を忘れてすっかりやられてしまった。とりあえず、イタリアに行って、ステルヴィオ峠を走りたい。走りながらそんなことを考えていた。

画像6: エモーショナルな生粋のアルファロメオ!
画像7: エモーショナルな生粋のアルファロメオ!
画像8: エモーショナルな生粋のアルファロメオ!
画像9: エモーショナルな生粋のアルファロメオ!
画像10: エモーショナルな生粋のアルファロメオ!
画像11: エモーショナルな生粋のアルファロメオ!
画像12: エモーショナルな生粋のアルファロメオ!

ALFA ROMEO STELVIO FIRST EDITION <主要諸元>

■型式 ABA-94920
■全長×全幅×全高 4,690×1,905×1,680mm
■車両重量 1,810kg
■エンジン形式 直列4気筒ツインターボ
■排気量 1,995cc
■最高出力 280ps/5,250rpm
■最大トルク 40.8kg-m/2,250rpm
■トランスミッション 8速AT
■燃費 11.8km/ℓ(JC08)
■使用燃料 ガソリン
■価格 ¥6,890,000

This article is a sponsored article by
''.