GTIのDNAを持つVWはやっぱり違う!

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 2018年6月8日、フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、GTIシリーズ3モデルを同時に発表した。新型「ポロ GTI」、特別仕様車「up! GTI」、特別仕様車「ゴルフ GTIダイナミック」の3モデルで、発表会は東京銀座のギャラリー「G735 Gallery」でGTIパーティと同時に開催され、夜遅くまで盛り上がった。フォルクスワーゲン(以下VW)のGTIと言えば、1978年のゴルフ1で登場して以来、いわゆるホットハッチの原点として、時代を象徴するスポーツモデルだった。世代を超えてGTIのお世話になったスポーツファンは日本にもたくさんいると思う。もちろん、ボクもそのひとりであり、初代ゴルフGTIに乗っていた。

 そのDNAをフォルクスワーゲン グループ ジャパンはとても大切にしていて、今回は力の入れ具合が違う。6月8日の発表、そしてGTIパーティにはじまり、試乗会も3モデル同時開催。さらに7月14日には岡山国際サーキットでGTIシリーズ3モデル日本同時発売記念イベントとして“GTI Fan Meeting 2018”を開催するなど、今年はまさにGTIイヤーになりそうな勢いなのである。

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 さて、そのGTI 3モデルについて簡単に紹介しよう。
 up! GTIは、up!初のスポーツモデルで最高出力116ps、最大トルク20.4kgmを発揮する1.0ℓ TSIエンジンに6速MTを組み合わせた600台の限定モデルだ。初代ゴルフGTIとほぼ同サイズのコンパクトなボディが魅力で、ラジエターグリルの赤いストライプやタータンチェック柄のシートといったGTIのアイコンが与えられ、一味違うホットハッチに変身している。さらに17インチのアルミホイールやスポーツサスペンション、赤く塗装されたブレーキキャリパーといったスポーツ装備に加えて、シートヒーターやパークディスタンスコントロール、アンビエントライト、スマートフォンと連携するインフォテインメントパッケージも標準装備となる。ボディカラーはピュアホワイト、トルネードレッド、ディープブラックパールエフェクトの3色。

フォルクスワーゲン up! GTI(6速MT)

全長×全幅×全高 3,625×1,650×1,485mm
ホイールベース 2,420mm
車両重量 1,000kg
エンジン 直列3気筒DOHCターボ
総排気量 999cc
最高出力 116ps/5,000-5,500rpm
最大トルク 20.4kgm/2,000-3,500rpm
サスペンション前/後 ストラット/トレーリングアーム
ブレーキ前/後 Vディスク/ドラム
タイヤ前後 195/40R17
販売価格 219万9000円

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 次に今年フルモデルチェンジしたばかりの新型ポロにもGTIが用意された。ハイライトは何といっても最高出力200ps、最大トルク32.6kgmの2.0ℓ 直4ターボTSIエンジンで、標準1ℓ直3ターボ95psの倍以上。これに6速DSGが組み合わせられ、0-100km/h加速は6.7秒、最高速は235km/hに達する。さらにXDSディファレンシャルロックと呼ばれる高性能な電子制御式LSDが採用されるほか、サスペンションは電子制御減衰力調整機能付きで、ドライビングプロファイルを選択することで、ステアリング、エンジン特性、ギヤボックスの制御を可能にするSport Selectシャシー付きスポーツパフォーマンスキットが与えられ、ブレーキもレッドキャリパーとなる。

フォルクスワーゲン ポロ GTI(6速DSG)

全長×全幅×全高 4,075×1,750×1,440mm
ホイールベース 2,550mm
車両重量 1,290kg
エンジン 直列4気筒DOHCターボ
総排気量 1,984cc
最高出力 200ps/4,400-6,000rpm
最大トルク 32.6kgm/1,500-4,350rpm
サスペンション前/後 ストラット/トレーリングアーム
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 215/45R17
販売価格 344万8000円

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 そしてもう1台、現行ゴルフ GTIの先進装備やアピアランスをさらに充実させたのが特別仕様車ゴルフ GTI Dynamicだ。6速DSGおよびの6速MT設定で、6速MTは100台のみの限定販売(ピュアホワイト50台、インジウムグレーメタリック50台の合計100台)となる。とにかく特別装備満載で、デジタルメータークラスター「Active Info Display」、純正ナビ「Discover Pro」、モバイルオンラインサービス「Volkswagen Car-Net」、ダイナミックライトアシスト/ダイナミックコーナリングライト、ダークテールランプ/LEDテールランプ、アダプティブシャシーコントロール「DCC」、225/40R18タイヤ、7.5Jx18アルミホイール(5ダブルスポーク)と盛り沢山。新世代ゴルフ GTIを象徴するような充実した内容となっている。

フォルクスワーゲン ゴルフ GTI Dynamic
(6速DSG、6速MT限定100台)

全長×全幅×全高 4,275×1,800×1,470mm
ホイールベース 2,635mm
車両重量 1,350kg
エンジン 直列4気筒DOHCターボ
総排気量 1,984cc
最高出力 230ps/4,700-6,200rpm
最大トルク 35.7kgm/1,500-4,600rpm
サスペンション前/後 ストラット/4リンク
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 225/40R18
販売価格 435万9000円(6速MT)、445万9000円(6速DSG)

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 ちょっと前置きが長くなってしまったが、この3台のGTIのうち、今回試乗したのはup! GTIとポロ GTIだった。

 まず、up! GTIからスタートするが、何と言っても魅力的なのはパワーアップされたエンジンだ。スタンダードモデルでは75psの1ℓ直3ユニットだが、それをターボ化して115psまで引き上げられる実力はスロットルひと踏みで感じることができる。現代のスポーツカーからすると115psのパワーは、それほどでは内容に思うが、1,070kgの軽量ボディと6MTの組み合わせによってスポーツライクなドライビングを存分に楽しむことができる。

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 もちろんエンジンやトランスミッションだけでなくステアリングのギアレシオも専用のクイックなものへ、サスペンションもスポーティにチューンされ、さらにup! GTIを魅力的にする。
 もともと、ベースとなったup!はいかにもVWらしくコンパクトとはいえ、上級モデルと変わらないしっかりとした高質感を備えた小型車らしからぬ小型車だが、それゆえにこうしたコンパクトスポーツモデルが成立する。

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 up! GTIの魅力をひと言でいうなら、軽くしっかりとしたボディとシャシーによる、軽快かつスポーツライクかつパンチの効いた走りに尽きる。その感覚は極めてプリミティブなもので、現代のハイパワースポーツカーとはまったく違うスポーツ性であり、忘れかけていた感覚である。これが実に楽しい。初代GTIを思い出しながら、まさに親父、峠をかっ飛ぶである。

 up! GTIからポロ GTIに乗り換えると、同じDNAでもそこには違うGTIワールドが存在する。そもそも新型ポロはちょっと大きくなって、いい意味でゴルフ化?している。それだけ完成度が上がった新型ポロをベースに標準95psの倍以上、200ps/32.6kgmのパワーユニットが与えられるポロ GTIの実力は容易に想像できる。

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 6速DSGとの組み合わせによる走行性はパワフルかつ洗練され、いかにもVWらしいフィーリングを提供してくれる。この野蛮でもなく、かといって十分速いフィーリングによって、山岳路でも高速道路でも安心してスロットルを踏み込んでいけるのだ。
 もちろん、その感覚にしっかりとしたシャシーや専用のサスペンションやブレーキシステムも貢献している。姿勢変化は少なく、ステアリングに反応して気持ち良く曲がっていく。クラスを超えたスタビリティを持ち、極めて上質なスポーツドライビングを楽しませてくれる。

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 先代のポロ GTIは、小ぶりのボディに硬めにセットされたサスペンション、そして、XDS(電子制御ディファレンシャルロック)の組み合わせによるジャジャ馬っぽさが魅力であった。それが大人になって、さらに魅力を増したのが新型ポロ GTIなのである。 
 残念ながら、今回はゴルフ GTIダイナミックを試すことはできなかったが、現行のゴルフ GTIと比べる限り、この3台のGTIはそれぞれの役割をうまく果たしながら、GTIのDNAを継承している。標準モデルの系統とは一味違うファミリーである。

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