今年のJAIA(日本自動車輸入組合)の試乗会において、カーくる編集部はSUV車両の試乗を過去にないほど多く経験した。
ご存知の通り世界的にSUV市場の拡大は進んでおり、先日はランボルギーニのSUV ウルスも国内で発表された。また、ロールスロイスも満を持してカリナンをSUV市場に投入する事を発表している。まだ日本には未導入だが、アルファロメオもステルヴィオを市場へ投入済みだ。
どちらかというとセダンやクーペを「好み」とするカーくる編集部としても、最新のSUVを乗り比べてみるべきだ!乗らないわけにはいかないぞ!ということで、なんと7車種ものインポートSUVを試乗車両としてチョイス。

ラインナップはこちらの豪華7台

AUDI :SQ5
AUDI :Q7
LAND ROVER :DISCOVERY HSE
PEUGEOT :3008 GT-LINE
TESLA :MODEL X
VOLVO :XC60 T8
CADILLAC :XT5

アウディ、ランドローバー、プジョー、テスラ、ボルボ、キャデラックと、カーくる読者諸兄であればこれらのメーカー・車両がキャラクターもグレードもエンジンも異なっていることが分かって頂けると思う。
それぞれのメーカーがどんな車を届けたかったのか?「ウリ」はどこなのか?を編集部が乗り比べて皆さんに紹介したいと思う。
そんなラインナップの中から今回ご紹介するのは。アウディのスポーツSUVであるSQ5だ。

画像1: JAIA輸入車試乗会2018 ~アウディ SQ5~ |CARCLE MAGAZINE

2017年秋から日本に導入されたアウディ Q5のスポーツバージョンであるSQ5は3リッターのV6直噴ターボエンジン(354ps)を搭載しており、ひと昔前のスーパーカーのようにパワフルなエンジンを搭載したモデルに仕立て上げられている。

ベーシックモデルのQ5が2リッターの直列4気筒直噴ターボエンジン(252ps)を積んでいるのと比べると、その差は歴然。エンジン出力だけで見れば1.4倍の出力にもなる。
アウディのSモデルは他のラインナップの中でもかなりスポーツに振ったモデルになっているが、SUVにこのエンジンは大きすぎないか?と思ってしまう。

画像2: JAIA輸入車試乗会2018 ~アウディ SQ5~ |CARCLE MAGAZINE

今回の試乗車両はデイトナグレーという美しいボディカラー。そしてオプションもてんこ盛りな試乗車が用意されていた。

画像3: JAIA輸入車試乗会2018 ~アウディ SQ5~ |CARCLE MAGAZINE

ダイヤモンドステッチ入りのファインナッパレザーシートやBang&Olufsen 3Dアドバンスサラウンドシステム、そして高精細液晶のメーターパネルにさまざまな情報を好みや必要に応じて表示するバーチャルコクピットなどを備えたハイエンド仕様だ。

通常の車両本体価格が887万円のところ、オプションを含めた価格では992万円。ちょっとビックリするぐらいの高価格帯になってしまっている。

画像4: JAIA輸入車試乗会2018 ~アウディ SQ5~ |CARCLE MAGAZINE

ドライバーズシートからの眺めと使い勝手は秀逸。機能的に作りこまれたインパネデザインはアウディのデザイナーのセンスの良さを伺わせてくれる。
また、機能美と言っても良いだろう。オーダーして仕立てたラインの美しい、そして自分の体にシックリと合うビジネススーツのような印象を受ける。

1997年に導入された二代目 A6(C5型)の頃からアウディは内装のデザインが急激に良くなった。今回も正常進化が感じられたのが嬉しい。

画像5: JAIA輸入車試乗会2018 ~アウディ SQ5~ |CARCLE MAGAZINE

ラゲッジルームは必要にして十分な広さを確保。
SQ5はルックスのイメージからして都会派のSUVなので、このラゲッジルームに荷物満載でキャンプは似合わないかも?でも、豪華なコテージなどを利用したグランピングがとても似合う(笑)

さて、さっそくスタートボタンを押してみる。アウディS4/S5と同じ「CWG」型エンジンが目を覚まし、リアから「ヴォウヴォウ」とちょっとだけやる気を見せるようなエグゾーストが聞こえてきた。
アウディといえば勤勉なビジネスマンのようなイメージを持つが、やはりSモデルということを静かに主張しているかのよう。

画像6: JAIA輸入車試乗会2018 ~アウディ SQ5~ |CARCLE MAGAZINE

アクセルを踏み込み、西湘バイパスに走り出してみる。
8速ATの出来が良く、加速が滑らかに連続していく。本線合流時のゼロ発進からあっという間に法廷速度に達してしまった。

画像7: JAIA輸入車試乗会2018 ~アウディ SQ5~ |CARCLE MAGAZINE

低速からのトルクに余裕があり、一般道の日常速度域でも、自動車道の高い速度域でもドライバーの思い通りに加速・巡航が出来た。今回の試乗ではかなわなかったが、ちょっとその気になってアクセルに力をこめて走りたい時もその思いに応えてくれるだけのパワーがある。

画像8: JAIA輸入車試乗会2018 ~アウディ SQ5~ |CARCLE MAGAZINE

SQ5の乗り心地は非常にフラット。無論、A4やA6などのセダンほどでは無いが、十分に落ち着きがあるといえる。
スポーツサスペンションには可変ダンピングシステムも奢られており、TPOに合った処理がされる。どの速度域でも大変快適なクルージングが可能だ。

SQ5にも用意されているドライブセレクトでダイナミックを選択すれば電子的に車両制御が変更される。SQ5のキャラクターが一気に変わり、野太いエクゾーストサウンドがこだまする。

画像9: JAIA輸入車試乗会2018 ~アウディ SQ5~ |CARCLE MAGAZINE

乗り味もダイナミックなものに変わり、Q5ではなく、あえてSQ5を購入したオーナーの満足度を押し上げ、欲求を満たしてくれる。

画像10: JAIA輸入車試乗会2018 ~アウディ SQ5~ |CARCLE MAGAZINE

今回のインポートSUV一気乗りで編集部「 I /アイ」が最初にステアリングを握ったのがSQ5。

なんだかやたら完成度の高い一台をベンチマークにしてしまった気がする。

画像11: JAIA輸入車試乗会2018 ~アウディ SQ5~ |CARCLE MAGAZINE

しかし、SQ5にもウィークポイントが無いわけではない。

まずは冒頭でもお伝えしたこの価格だ。国産プレミアムブランドのレクサス RXと比べると約200万円ほど高く、インポートSUVと比べてもVOLVO/XC60やVW/トゥアレグに対して150万円程度高い値付けになっている。
また、Sモデルではないものの、同ブランドのQ7も狙える価格になってしまっている。

画像12: JAIA輸入車試乗会2018 ~アウディ SQ5~ |CARCLE MAGAZINE

そしてなんと言っても、アウディ SQ5で無ければ絶対ダメだ!これしかない!という飛びぬけた個性を感じられない。
SQ5の完成度は格別に高い。パッケージングのバランスも素晴らしい。月並みな言い方だが、とても良い車だ。

ただ、車が好きで自分の愛車に車であることのそれ以上の「なにか」を求めるような人がSQ5を選ぶ「決め手」が見つけられなかった。
ただ単に自分が見つけられなかっただけかもしれないが。。。

画像13: JAIA輸入車試乗会2018 ~アウディ SQ5~ |CARCLE MAGAZINE

Sモデルでスポーツしたいか?それとも、パッケージングで他のモデルを選ぶか?やはりこの価格帯のSUVは自分にとって最高の一台を見つけるのが難しそうだ。

しかし、アウディというブランド力は計り知れないほど強力だ。安心感もある。今回試乗したSQ5やベーシックなQ5は日本市場でも多くのユーザーに受け入れられるだろう。

画像14: JAIA輸入車試乗会2018 ~アウディ SQ5~ |CARCLE MAGAZINE

SPECIFICATIONS

アウディ SQ5 主要諸元
全長×全幅×全高:4,685×1,900×1,635mm
ホイールベース:2,825mm
車両重量:1,930kg
エンジン種類:3リッターV6 DOHC 24バルブ ターボ
排気量:2,994cc
最高出力:354ps(260kW)/5400-6400rpm
最大トルク:500Nm(51.0kgm)/1370-4500rpm
トランスミッション:8段AT
駆動方式:4輪駆動
燃料消費率(JC08モード走行):11.9 L/100 km
メーカー希望小売価格:887万円

公式サイト

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